みちくさブログ

上高地 徳澤園のブログ

明るい未来に

心が折れそうな時、苦しい時、自分だけでは乗り越えられそうにない時。愚痴りあったり、悩みを相談したり、本音を語ったりするととてもスッキリします。ましてや、それが同じような立場の人だと特に。

絶望の中から光が差し、光が刺してはまた試練が待ち受けていたこの1年。どうにかこうにかここまで来ました。

今までは目の前の困難や困惑をどう切り抜けるか。これから起こるかもしれない未曾有の出来事を想像しシュミレーションする。それの繰り返しでした。

皆様からも、来年の山小屋はどうなってしまうのかという質問もたくさん貰っています。

営業を始めて3ヶ月。何となくこのコロナとの付き合い方も少しずつですが分かってきました。この日本有数の山岳地帯北アルプスも明るい未来に向けてみんなで進み始めなければなりません。

先日、次世代を担う北アルプスの若手経営者にお集まり頂き、来年のこと。未来のことを話し合う機会を作りました。

まだまだお父さん達が活躍している山小屋も多いのですが、10年後には其々がお山の大将になっているメンバーです。

横尾山荘、涸沢ヒュッテ、北穂高小屋、槍ヶ岳山荘、蝶ヶ岳ヒュッテ、ホテル白樺荘、そして私。そして、共に国立公園を管理する環境省。

北穂高小屋の小山社長が最年長になりますが、その次が私という、二十代三十代のとてもフレッシュなメンバーです。

コロナの話、苦労話、愚痴に終始なるかと思いましたが、そんな後向きな話は殆どせず、これからの山小屋、山小屋の役割、地域の役割など今年の経験を踏まえつつとても明るい雰囲気になりました。

そして、何より感じたことは、抜群に優秀な経営者達だと痛感しました。冷静にこの状況を分析しつつ、悲観的な感情で物事も考えない。突発的な思いつきでは無く、常に建設的な考えを其々が持っています。
(その時の感情で突発的に考え出した俺の三蜜…。それに味をしめて出したヤマノマスク…。恥ずかしくなりました)

先月は、みちくさブログでも書いたように富士山の若者経営者と話をしました。今週は、北アルプスの仲間たちとも話をしました。

こんな魅力的な仲間と共に来年の山岳業界は明るいと確信しています!

WEBショップについて

4月の段階では今シーズン営業出来ないかもしれないという状況の中、今出来ることを考えてリニューアルしたみちくさWEBショップ。

本当に多くの方々にご支援を頂き、私たちが想像するより遥かに多くのご注文を頂きました。

5月。なりふり構わず安曇野の養蜂場に蜂蜜を取りに行き、一か八かで販売した、「俺の三蜜」。

発売前、こんな洒落をこのご時世に受け入れられるか心配でした。しかし、優しい皆様のお陰ですぐにsold out。ご自宅用はもちろん、ユニークな贈り物としてご購入頂きました。

そして、絶望的だった春の時間を、皆様からの温かいメッセージでスタッフ一同心の励みになったことが、このみちくさWEBショップをやって1番良かったと心から思います。

今年は本当に色々なことがありましたが、時が経つのは早いもので、もう間も無く下山の日が近づいてきました。

下山準備等もありますので、みちくさWEBショップは10月31日をもって一度お休みを頂き、来年3月1日よりリニューアルオープンさせて頂きます。

もちろん、リニューアルオープンに関しましては新商品も考えておりますし、来年も困った際には、スタッフを連れて安曇野の養蜂場に行く覚悟もあります。

本当にたくさんのご支援、応援ありがとうございました。

 

 

追伸

10月26日より特定商品を多少ではありますが割引にて販売致します。

在庫処分では御座いませんが、今年限定もの等の大人の事情もありますことをお察しくださいませ。

THE KARASAWA

今年見れなかった方の為に、涸沢に10日間も張りついて紅葉を撮り続けてくれた方から写真を頂きました。

やっぱり秋は涸沢!

来年は是非ご自身の目で見て頂きたいと思います!

 

富士山!

涸沢紅葉始まりました。山小屋の定員数が限られているため涸沢ヒュッテさん涸沢小屋さんの予約を取れた方は本当にラッキーです。

毎日お天気もよく、一気に冷え込んできていますのでとてもいい色付きだと思います。

さて、毎日色んな方が訪ねて来てくれます。

昨日はこのコロナ禍だからそこ訪ねてきてくれた方々がいます。ずっと前からいつかはお会いしてお話してみたかった人たちです。

春先から始まったコロナ騒動。

三密。

ソーシャルディスタンス。

飛沫感染等今では当たり前のように使っていますが、その当時は聴き慣れない言葉が飛び交いました。我々山小屋は、その言葉の意味を知る度に絶望感に落とされました。

未知のウィルスとの戦い。どう工夫したら山小屋は存続出来るのか。それとも、ウィルスの正体が判明するまで休業を続けるのか。まさに究極の選択でした。

世論も、辞めるべきだという考えと登山文化継承のために細心の注意を払いながら続けるべきだと意見も真っ二つに分かれました。

北アルプスの山小屋は今までとは勝手が違うけれど夏から営業を行うという選択をしました。

北アルプスの良きライバル富士山。

富士山は今年の営業を全て自粛するという選択をしました。

正直、このお互いの選択は、どちらが正解かわかりません。

それぞれの選択も、北アルプスは感染しないから営業を行うという自信からではなく、小屋存続のためにも縮小してでも営業せざるを得ない選択。

富士山は、感染するから営業をしないのではなく、防衛方法が未知であるから自粛せざるを得ないという選択でした。

どちらも色々なものと戦っています。北アルプスは、多少の収入はあるけど万が一というリスクもあります。富士山は、感染の可能性は無いけれど、一年間無収入という現実があります。

7月から営業が始まり2ヶ月が経ちました。勿論、今のところ感染者やクラスターの報告もありませんし、コロナ疑いのお客様の報告もありません。

夏山シーズンはどちらも同じですので、今まで富士山の経営者の方々との交流はありません。お互いに日本を代表する山ですが、手を取り合って知恵を与えあい日本の山岳文化を発展させて行こうと認識もありませんでした。

ただ、今は山が違うからライバルだとか、お互いにしていないことを売りに競っている場合ではありません。全国の山小屋が一致団結し知恵を出し合い、安心、安全の新しい形の山岳文化を共に考える絶好の機会です。

今回、富士山(山梨県側)の若手経営者の皆さんから連絡を頂き、感染対策をどのようにしているのか見せて欲しいという旨の連絡を頂きました。

 

太子館 http://www.mfi.or.jp/taisikan/

佐藤小屋 http://www.fuji-satogoya.com

富士山ホテル https://www.fujisanhotel.com

トモエ館 https://tomoekan.com

蓬莱館 http://www.horaikan.jp

の錚々たる山小屋の若き経営者の皆さんがこの北アルプスにお越し頂き、今後のコロナとの共存。将来の山小屋のあり方など3時間もお話しました。

勿論、当園が行ってる対策。部屋の作り。問題点。お客様の反応。行動。私の経験や考えも全てお話しました。

山の違い。山梨県と長野県の違い。山岳救助の違い。お客様の行動パターンの違い。環境の違い。いくら時間があっても足りないくらいでした。

内容に関してはまた落ち着いたらブログで書きたいと思ってます。

ただ、一つ。

来年はwithコロナとお付き合いしながら、絶対に営業を行い日本の登山を盛り上げていきましょうと誓いあいました。

富士山と北アルプスが手を取り合って日本の登山を守る!

頼もしい仲間と知り合えて私が勇気を貰いました!

準備してます

色んなことがありました。

 

2月頃から始まったコロナ騒ぎ。前代未聞の出来事にどう対応したらよいのか迷う日々…。

 

3月。徳澤園が始まって135年という歴史を振り返り、身近な方々300名をお呼びしてお祝いする予定でしたが、2週間前にコロナの影響で中止という決断…。

 

4月前半。緊急事態宣言というこちらも前代未聞の状況にやも無くゴールデンウィークの営業を諦める…。

4月後半。ニリンソウ時期の再開を目指すが、上高地群発地震に見舞われ春の営業を諦める…。

 

7月。英気を養い夏の営業を目指すが、長野県を襲った大雨でやも無くオープンを先延ばし…。

 

でも、今年あった全ての出来事を水に流しますので…

あっ水に流すって言うと雨が降りそうなので、今年あった全ての出来事を試練と受け止めますので、神様この4連休だけはお天気持ちますように!!!

 

試練を受けて出しまくったアイデア。

ヤマノマスクは山のように在庫があります。

俺の三蜜はお陰様で売り切れました。

ぶらキャンは、連休中は満室です。準備も整いました。

スタッフ山に行くの巻

フロント くりです

Instagram更新に必死で、ブログの方はご無沙汰でございます

皆様いかがお過ごしでしょうか?

瞬く間に夏が終わり、静かな徳沢になりました・・・。

スタッフたちも春からの休業期間に溜めに溜めた力がこの夏は十分に発揮できず、くすぶっていたようで8月末からみんなよく山に行くようになりました。

 

新人のスタッフは北アルプス入門に蝶ヶ岳、涸沢カールへ

 

ここ数年、登山に行けていなかったリピータースタッフも、私も私もと山へ行ってきました

あいにくの天気でしたが、天狗池(氷河公園)に行ったり・・・

 

はたまた、奥又白池にいったり・・・

 

そして、雨が降っていても関係なく元気に穂高岳へ行ったり・・・

 

新人スタッフは若さ溢れる写真が多かったですが、リピーターはどことなく香る昭和感・・・(いい意味で)

 

みんな山の上で大きく深呼吸できたようでした。

 

 

フロント くり

誕生日

先日、遂にチビ女将の娘が10歳の誕生日を迎えました。

8月生まれですので、徳澤園でスタッフ達にも囲まれ誕生日会が恒例でしたが、今年はもう既に学校が始まっていますので誕生日会もできません。

長野県はまだ比較的感染者も少なく、少ない上の苦労もあります。

県外者との接触機会が多い職業の父母においては色々と苦労や誤解を生む場合もあります。

従って私は11月下山まで松本の自宅には戻らず、戻った際にはホテルを利用しています。
(子供に会うときは、マンションの7階からベランダに出てもらい下から手を振るだとか、若女将と連絡を取り合い車と車ですれ違うという形で顔を見ています…。)

憧れていた花の独身生活ではありますが、流石に夜の街に出向くことも出来ずいい子にホテルで過ごしています…。

お互いのために今年はしょうがないと諦めてTV電話での誕生日会を行いました。

とても残念ですが逆に思い出に刻まれるハーフ成人式となりました。

追伸
ホテル利用が多いため、誰よりもGO TO トラベルを利用しています…。

夏の終わりに

夏が終わりました。
静かな夏でしたが、来て頂いた方々は気を使いながらもマスクを取って外を歩ける喜びを感じてもらえました。

ただでさえ美味しい上高地の空気が更に美味しく感じていたのではないでしょうか。

例年ですと、8月後半からは学校登山やクラブ活動等の学生で賑わうのですが、今年は学校関係は全て自粛になってますので、次上高地が賑わうのは9月の連休になりそうです。

営業を始めて1ヶ月。

様々な対策を考えてきました。パーテーションを作ったり、外に受付カウンターを設置したり、検温をお願いしたり。

私たちだけでは解決出来ない問題もあると心配していましたが、1ヶ月たってみて思うことは、上高地、北アルプスを愛する日本人は真面目だと感じました。

7月18日から本日まで、37.5度以上の熱を持った方は1人もいらっしゃいませんでした。

体調に気を使われ、山にコロナを持ち込んではいけないという自己意識の強いお客様のおかげだと思います。

また、隣に併設されている日本大学医学部診療所もOBの方のボランティアで開設されていました。例年相当数の方々がお世話になりますが、今シーズンは虫刺されと足を怪我された方の2名のみだったそうです。

自分の体調と周りの状況を判断しながらお越し頂いてるお客様。

敢えて今年はお越し頂かないと判断した客様。

様々な優しい形で支えられていると実感して秋風を感じています。

まさかの

まさかの

お礼状を頂きました。

まさかのヤマノマスクが、先輩である安倍首相に届きました!!!

色々と言われていますアベノマスク。

ただ先輩。
私はどん底の観光地に一筋の光をもらいました!

間を取り持って頂いた務台衆議院議員。
約束を守って頂きありがとうございました。

お盆

例年とは違った夏山。

もちろんお客様は少なめでしたが、細心の注意を心がけながらも営業出来る喜びに浸っていました。

報道にあったようにお盆始めには、上高地の小梨平キャンプ場で熊による被害がありました。(既に該当したとされる熊は捕獲されました)

電話でのお問合せも多数頂いております。

熊をはじめとした野生動物もいますが、そちらをご理解頂きながら上高地の散策、キャンプ場をご利用して頂いておりますと、お伝えしています。

熊の目撃情報等は、上高地インフォメーションセンターでも開示しております。

ただ、今回の件のように、熊がテント場を荒らし、人的被害が出たのは上高地としては初めてであり、殆どの野生動物は、人間との距離をきちんととって生息しています。

野生動物が生息できるからこそ価値のある国立公園の上高地。人間を中心として考えられない歯痒さと、安心、安全な観光地としての歯痒さがあります。

今年は色々と考えさせられる一年ですね…。

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